ACCARDO, Salvatore / サルヴァトーレ・アッカルド ~ イ・ムジチ合奏団コンマスも務めたイタリアの巨匠

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サルヴァトーレ・アッカルド (Salvatore Accardo, 1941年9月26日 – ) は、イタリアのヴァイオリニスト。近年ではヴィオラ演奏や指揮者も手掛ける。トリノ生まれ。驚異的なテクニックと、明るく澄んだ音色、美しく華麗な歌の魅力により、パガニーニ作品の演奏家として名高い。

通常クラシックのCDジャケットにはソリストの写真が無いものが結構ある(安いやつ)。アッカルドのCDは、非常に多作であるがゆえなのか、何故か大概お買得CDが多く、自分も実は写真を見たことが無かったのである。故にネットで探し出した写真を見て、出ている音と顔の落差にエラク驚いたものである。

ヴァイオリン界きってのパガニーニ弾きと称されるが、結構思いっきり重音ハズしたりして目も当てられない場合も多く、しかし何事も無かったかのように朗々と歌いまくるなど、典型的アズーリが似合うおっさんである。

どちらかというと直線系の曲(バロック系とか)に向いている、楽器そのものを豊かに鳴らした音色が特徴。気分が高揚してくれば若干音程高めに取ったり、難易度が上がってきて本能で弾きだすとボーイングが弓先と弓元で安定しなかったり、音色が硬く叫ぶようになったりと、非常にナチュラルというか人間的というか、オールドタイプに属するヴァイオリニストといえる。イタリアというお国柄なのか、歌心ある演奏が特長で、例えばシベリウスのコンチェルト第2楽章など冷たくクールにでもココロは熱く!といった一般的な演奏とは違って、雪降る夜に暖炉にでもあたりながら・・・といった温かみのある演奏で白眉の出来である。或いはド演歌になりがちなドヴォルザークのコンチェルトなども演歌のココロはおさえつつ、お洒落にカッコよく弾いている。中々の名盤ではないかな、と思うのであるよ。

ちなみに『イ・ムジチ合奏団』についてのイロハはこちらに記載。

→【四季だけじゃないよ】売れっ子イ・ムジチ合奏団のイロハ

 

(使用楽器)
ストラディヴァリウス・ファイアーバード・エクス・サン=テグジュペリ(1718年製)とストラディヴァリウス・ハルト・エクス・フランチェスカッティ(1721年製)の2種類のストラディヴァリウスとグァルネリ・デル・ジェス(1734年製)を愛用している。

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