GOTO, Midori / 五嶋みどり ~ 巫女の如き祈りのスタイル

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五嶋 みどり(ごとう みどり、1971年10月25日 – 、45歳)は、アメリカ合衆国を拠点に活躍する日本のヴァイオリニスト。
ヴァイオリニストであった母・五嶋節の早期英才教育が有名であり、異父弟の後藤龍とともに名を馳せている。

1986年、いまや語り草となった事件はボストン交響楽団と共演したタングルウッド音楽祭で起きた。レナード・バーンスタインの指揮で、「セレナード」第5楽章を演奏中にヴァイオリンのE線が2度も切れるというアクシデントに見舞われた。当時みどりは3/4サイズのヴァイオリンを使用していたが、このトラブルによりコンサートマスターの4/4サイズのストラディヴァリウスに持ち替えて演奏を続けるも、再びE線が切れてしまう。2度目は副コンサートマスターのガダニーニを借りて、演奏を完遂した。これにはバーンスタインも彼女の前にかしずき、驚嘆と尊敬の意を表した。翌日のニューヨーク・タイムズ紙には、「14歳の少女、タングルウッドをヴァイオリン3挺で征服」の見出しが一面トップに躍った。また、この時の様子は、「タングルウッドの奇跡」として、アメリカの小学校の教科書にも掲載された。

凡そ演奏スタイルは奇を衒ったものはなく、ひたすら一心不乱に向き合うものとなる。基本的なフォームとして表情を観客席後方から中々伺えないスタイルとなるため、ひたすら繰り出される緊張感の高い音楽に包まれる時間が続くゆえ、観客にも集中力が求められる。
ひたすら祈りを続ける巫女のような世界が、舞台がそこにある。

(使用楽器)
1992年-2000年
アントニオ・ストラディバリ “ジュピター”(1722年製)
2001年-貸与中
グァルネリ・デル・ジェス “エクス・フーベルマン”(1734年製)

 

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