【60年近くたってなお色褪せない】VANGUARD CLASSICSレーベルのエルマントーン

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濃厚かつ個性的な節回しで知られたミッシャ・エルマンは、ロシア生まれのアメリカのヴァイオリニスト。エルマンのキャリアは60年を超える長大なもので、レコード売上も200万枚を超えるという人気ぶりでした。長い時間の流れの中ではその芸風にも変化があり、情感たっぷりながら勢いもある若き日の録音から、何か達観したかのような自由自在な晩年の録音まで、「歌」を大切にするというエルマンならではのロマンティックな個性は一貫しながらも、さまざまなアプローチで楽しませてくれます。

その中から、VANGUARD CLASSICSに残した録音集を取り上げてみましょう。

THE BEST OF MISCHA ELMAN

『別売りバージョン』

ミッシャ・エルマン・コレクション1~クライスラー:愛奏曲集

ミッシャ・エルマン・コレクション2~アンコール集

<DISC1 アンコール愛奏曲>
1. タイスの瞑想曲 (マスネ)
2. セレナード (アレンスキー)
3. トロイメライ (シューマン)
4. オリエンタル (キュイ)
5. 火花のワルツ (ドリゴ)
6. ツェゴイネルワイゼン (サラサーテ)
7. アヴェ・マリア (シューベルト)
8. ユーモレスク (ドヴォルザーク)
9. ガヴォット (ゴセック)
10. 夜想曲変ホ長調op.9-2 (ショパン)
11. 予言の鳥 (シューマン)
12. ト調のメヌエット (ベートーヴェン)
13. 子守歌op.16 (フォーレ)
14. 「我が故郷より」第2番 (スメタナ)
15. レントよりもおそく (ドビュッシー)
16. ラルゴ (グルック)
17. サンドミンゴから(ベンジャミン)
18. ホワニータ(クロール)

<DISC2 クライスラー愛奏曲>
1. 愛の喜び
2. スラヴ舞曲op.72-2
3. 美しきロスマリン
4. ジプシーの女
5. ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
6. ウィーン奇想曲
7. グラナドスの様式によるマラゲーニャ
8. コレッリの主題による変奏曲
9. マルティーニの様式による「祈る女」
10. ボッケリーニの様式によるアレグレット
11. フランクールの様式によるシチリアーノとリゴードン
12. スラヴ舞曲op.46-1
13. プニャーニの形式による前奏曲とアレグロ
14. マルティーニの様式によるアンダンティーノ
15. クープランの様式による「才たけた貴婦人」
16. スラヴ幻想曲ロ短調

ヴァンガード・レコード (Vanguard Records)は、アメリカ合衆国のレコードレーベル。1950年にメイナード・ソロモン、セイモア・ソロモンの兄弟によってニューヨークに設立された古いレコード会社で、当初はクラシック専門レーベルであったが、その後フォークやブルースの名盤を多数発表した。
レコードマニアには録音自慢のレーベルで知られ、今回取り上げる再発録音集も1959年~1966年に行われたもの。プロデューサーにレーベル創始者のセイモア・ソロモンがつき、ステレオ初期の録音ながら奥行きのある素晴らしい音像となっていて、もう薫りすら感じる演奏となっている。

ヴァンガードレコードのうちクラシック部門はセイモア・ソロモンの死去後、アーテミスレコード(アルテミスレコード)へ売却されたが、同社倒産の後、シェリダン・スクエア・エンターテインメントへ売却されたが、同社ではレーベル音源のライセンス供給は行うにとどまり、レーベルの再稼働をさせる動きは見せていない。

ってことで、CDベースでエルマンの録音に触れるためには、CD屋を駆けずり回って埋もれたCDを漁るか、中古CD屋で探すか、これ以外に選択肢が残っていない。

という、ちょいと残念なお話ではありながら、探す価値はあるだけの録音になっている。

第二次世界大戦前の絶頂にあった技巧は若干鳴りを潜めていると言われるが、そんなことは言ってもやはり極上であることには変わりない。
無論、晩年の演奏ではあるので、SPレコード期の技巧の冴えは見られないところもあるが、そんなことは、なんの傷にもならない。やっぱりエルマンの美音が冴えわたり、歌い回しの味わいは変わらない。これだけの個性を現代に求められないのがホントに不思議。

ということで、これはホントに買い。
おカネと時間があるならば探すべきだし、Amazonでも輸入盤に若干の高値は付いているが新品での購入は可能。もちろん中古であればまだまだ販売中。

ELMAN, Mischa / ミッシャ・エルマン ~ 古き良き伝統を継承した甘い音色

それでは、また次回。

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