日頃、気を張って練習しているときに「なんか適当にチャラっと弾きたいな」と思う事ありませんか。
ソロの速いパッセージとか、オケのややこしい音の並びとか、何度も何度も何度もアタマがおかしくなるんじゃないかと思うくらい反復練習をしていると突然集中が切れてしまったり。そんな時に、コーヒー飲んだり全く違うことをして気分転換する、ってのも一つの方法ですが、ふと手を伸ばして全然違う曲調の譜面をめくってみたりして気晴らしするのもよくやる方法です。完全にエンジンを切ってしまうと、また再点火するの、労力のいることですからね。
そんな時、譜面が手の届くところにあったり、はたまたすぐに探し出せる環境下であれば良いのですが、いざ探そうとなると「あれ?どこいったっけな?」と探し出すことで当初の休憩時間を過ぎてしまう、なんてことは誰にでもあることで。
そんな時に「あれ?どこいったっけな?」になる確率の少ない携帯かiPadさえあれば、チャラ弾きして楽しめるアプリを見つけてしまいました!
その名も「piaScore – スマートデジタル楽譜リーダー 」。
信頼のおけるアプリということで下記受賞しています。
・2011年度 国際ビジネス大賞 – コンシューマ エンターテイメント / 情報部門 (奨励賞)
・2012年 第4回 SF NewTech Japan Night 優勝
なにより、7万曲を超えるクラシック音楽楽譜の無料ダウンロードが可能、というのがデカい。
これはpiaScoreが著作権の切れた(パブリックドメイン)のクラシック楽譜のデータベース 「IMSLP (International Music Score Library Project、国際楽譜図書館プロジェクト) ペトルッチ」に対応しているから。これにより、7,800人の作曲家による70,000曲のクラシック音楽の楽譜を、無料で好きなようにダウンロードできる、という訳。
「IMSLP (International Music Score Library Project、国際楽譜図書館プロジェクト) ペトルッチ」
http://imslp.org/wiki/Main_Page
まぁ、個人的にはブライトコップ(Breitkopf)やベーレンライター(Bärenreiter)は無くなると困るし、応援してあげたいので出来るだけ譜面は買うようにしているけれど、チャラ弾きしたいだけの曲を買うのもどうだろう?という時にここを使うようにしています。
この議論はまたあとで考えてみよう。
話を元に戻すと、「スマートなブラウジング」というだけあって、譜めくりがスムースにできるようになっていて、また、最初・最後のページへ移動、指定したページのプレビュー表示など、結構面白い作りになっている。また楽譜を読みやすくする、ページのクロップ拡大もサポート。パスワード付き楽譜にも対応と機能はバッチリ。
おまけに楽譜が自動的に縦にスクロールすることで、譜めくりの手間から開放されるというワザも。もちろん、速度の変更も可能とのこと。
と、いうことで使ってみた。
(ひとり練)
結論:使えるし楽しい。書き込みも出来る(めったにしないけれど弓順とか)。
なんせ70,000曲ある訳ですから。曲は選びたい放題。弾ける弾けないでいえば弾けない曲ばっかりだけれども、「へ~こうなってたんだぁ」なんて譜面を読みながら思いを馳せるのも悪くない。
曲を取り込んだり、共有したりするのにはお金がかかるので、最近の曲「シンドラーのリスト」「真田丸」とかは買う他ない訳だが、あくまでチャラ弾き用ですからね。
(オケ連)※試しに練習に投入してみた
結論:使えないし大変。書き込みも出来直感的ではなくペンを選んだりなんだりかんだりしている間に他のところへ移ってしまうし、何せ追いつかない。またワンクール3時間くらい練習を続けて10分休憩、という間にバッテリーが弱っていたりするとあっという間に終了予定が近づき、ドキドキしておちおちと使っていられない。しかもiPadって譜面に比べると結構ちっちゃいのね。。。
とはいえ、セットリストを作ってiPodを聴いて楽しむがごとく、大量の譜面を1台のiPadに入れて持ち運ぶなんて世が来るとは、誰も思いもよらなかったでしょうね。
ってことで、これはチャラ弾き用にはもってこい!