月別: 2017年11月

かつての『先行者』を知る人々に贈る最新アップデート

『先行者』って?

皆さんは『先行者』という言葉を耳にしたことは有るでしょうか?
知っていたら少なくとも21世紀初頭、世の中がテキストサイトで盛り上がりを見せていたあの頃にネットに触れていた世代。

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和のメロディがめっちゃJazzyでお洒落だった件

①まずはじめにDaniel Gaede

まずはこの方を覚えておきましょう。

以前紹介した、圧倒的に上手いウィーンフィルの元コンサートマスター、ダニエル・ゲーデ(Daniel Gaede)。

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こんなオーケストラがあったらいいな③ ~『サマソニクラシック(オケフェス)編』

クラック音楽のフェスティバルって別に普通にありますよね。

海外で言えば、ザルツブルグ音楽祭(SALZBURGER FESTSPIELE)、バイロイト音楽祭(BAYRETHER FESTSPIELE)、そしてフィレンツェ音楽祭(TEATRO DEL MAGGIO MUSICALE FIORENTINO)が世界三大フェスティバルと言われているし。
これ以外にもイギリスのプロムス(PROMS)、イタリアのヴェローナ音楽祭(ARENA DI VARONA)、スイスのルツェルン音楽祭(LUCERNE FESTIVAL)あたりも超有名。
日本だってラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)、あとは別府アルゲリッチ音楽祭とか。
それゆえに、こういうので盛り上がっていきましょう!って話では決してないw。

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こんなオーケストラがあったらいいな② ~『エレクトリックオーケストラ(爆音オケ)編』

『はじめに』

昨今クラシック音楽の低迷が嘆かれて久しい・・・という書きっぷりから、ゲームでオーケストラを作ってみたら面白いんちゃう?という流れで妄想してみた「オケつく編」は完全に妄想ですがw、そうやって発想を自由にしてみると、クラシック音楽ってものすごい制約条件がありまくると思いませんか?

・原典至上主義
・生音至上主義
・完璧至上主義
・精神性至上主義
・芸術性至上主義

他にもあるかもw。

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腰痛がイタイ!!とアホみたいに悶絶する前に・・・。試してみた腰にやさしい対策(保存版)。

「コシが痛い・・・」

秋も早々と過ぎ去り、なんとなく季節は冬の入口か?というくらいに朝起きるのがしんどくなってきましたね。

すでにめっちゃ寒いですよ。
ちょっと前まで暑かったのに。。。
こうなると外に出て遊ぶ代わりに楽器でも練習するかー、ってなる機会も多くなります。
またオケ弾きのみならず、ソロの練習でも自宅では座って楽器練習される方も多いと聞きます。やはり正しいフォームで良い音で弾こうと思うと立って弾く方が良いのですが、なんせ疲れるというか腰に来るというか。。。
ところが座って弾いていても、やはり来るものは来てしまうものなのです。。。
コレって何ででしょうね?という疑問に対しては「姿勢が良くないから」のひとことで解決は可能なのですが、じゃあ実際解決するのかというと、そうはならない。

長年の蓄積、慣れ親しんだ姿勢、集中力の高まる力の入れ方、人それぞれのフォームが有るから、なんですね。それであるがゆえに、本番中はともかく、自宅にいるときくらいはバッチリ腰痛対策こなしておきたいと思うワケです。
それを色々試してみて効果のあったものだけまとめてみた「腰にやさしい対策(保存版)」です。

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こんなオーケストラがあったらいいな① ~『オーケストラをつくろう(オケつく)編』

『はじめに』

昨今クラシック音楽の低迷が嘆かれて久しい。
各世代の社会学者や音楽学者たちが激論を交わしているので、議論の内容は割愛するとして、要約すると世の中一般に低迷の理由として言われるのは大まかには三つ、ということらしい。

ひとつめは、19世紀後半から20世紀にかけて、完全に聴衆そっちのけで、現代音楽に邁進してしまったこと。

ふたつめは、そうやって売れない現代音楽はニッチマーケット狙いになり、クラシック音楽は古典芸能化して保護の対象となったこと。

みっつめは、産業音楽とポップスが台頭したこと。

そんな環境下でクラシックの復権ではないけれど、「クラシックよもう一度」があったって良いじゃない、って思う今日この頃。
ブログがバズるように、クラシックがバズったって良いわけ。

そんな夢とも妄想ともつかないアイデアを具現化するための「こんなオーケストラがあったらいいな」をこれから何日かに渡って幾つか殴り書きしてみようとおもいます。

このアイデアに経済合理性があってヒットする要素があるなら、面白いな、と思うワケですよ。

まずはオーケストラをゲームにしてみたら?ってやつです。

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【意外と知らない!】オーケストラのステージマナー

意外と知らない!オーケストラのステージマナー

『ステージマナー』とはいわゆるステージ上での立ち振る舞い、作法。
ステージマナーで検索すると、たいていピアノ教室おこちゃま用ステージマナー説明が主体、弦楽器やアンサンブルでのステージマナーって意外と書いたものでは存在しないのですね。ってことで備忘も兼ねて書いてみました。

なお、ここでは服装、身だしなみに関することは割愛します。
それって出演する団体や演奏会の独自ドレスコードが存在するので、一概にこれ!というのは無いですからね(過去じゃらじゃらした光りモノ推奨!ってオケもあったし)。

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【新しいヴァイオリン教本】第5巻 ~ ヴィオッティのコンチェルト第23番第1楽章 ~

『Violin Concerto No.23, 1st movement, G-dur(ヴァイオリン協奏曲第23番ト長調)by Giovanni Battista Viotti』

ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(Giovanni Battista Viotti, 1755年~1824年)は、イタリアのヴァイオリニストとして名を馳せた人物。モーツァルトの1歳年上という世代に生まれ、モーツァルト、ベートーベンにも影響を与えたと言われる。
特にこの世代では多作と言える29曲のヴァイオリン協奏曲を残しており、特に第22番イ短調、第23番ト長調は現在でもヴァイオリンを学ぶ生徒のみならず演奏会でもなお取り上げられている。
イタリア人独特の歌心や抒情的なパートは、ドイツ系の作曲家には無いものを持っており、あのブラームスもヴィオッティの協奏曲を好み、友人のヨアヒムに頼んで何度も弾かせた、と言われている(「弾かせられた」という記録が残っている)。
ヴィオッティは、名ヴァイオリニストのプニャーニの下で学び、さらにマリー・アントワネットに仕えた。時代はフランス革命、仕えたマリー・アントワネットが断頭台での斬首刑となり、主を無くした彼はロンドンに赴き活動を継続。ロンドンではハイドンとの交流もあった模様。
何よりもヴィオッティは「フランス・ヴァイオリン楽派の基礎を作った“聖三位一体”と見なされている」ピエール・ロードやピエール・バイヨを教え、ルドルフ・クロイツェルに大きな影響を与えた実績から、ヴィオッティは19世紀のフランス・ヴァイオリン楽派の創設の父と呼ばれている。
さらには当時のヴァイオリンの弓を製作していたフランソワ・トゥルテとともに、現在の一般的な弓の形を作り上げた、とされており現代のヴァイオリンの奏法を確立する大きな役割を果たしている。さらにはニコロ・パガニーニに影響を与えたアウグスト・ドゥラノフスキ(August Duranowski)も教えていることから、パガニーニは孫弟子にあたるという、まぁどえらいヴァイオリニストなのである。

まぁ、ブラームスがガンガンヨアヒムに弾かせたというのは第22番のようで、今回のは第23番なんですけどねw。

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