【基礎知識のまとめ】オーディオ機器を買うにあたってハイレゾのイロハ

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ちょっとここでは備忘録的メモでアタマの整理をして参ります。

情報の羅列になっていますので、読みにくくてスイマセン。

『ハイレゾ音源』

ハイレゾとは「High(高い) Resolution(解像度)」のこと。ハイレゾ音源は「High Resolutionな音源」つまり「高解像度の音楽データ」のこと。デジカメ写真で言うならば、画素数の多いカメラ、または高解像度のカメラで撮った写真のようなもの。

「CDスペック」:44.1kHz/16bit、48kHz/16bitのサンプリングレート
「ハイレゾ音源」:44.1kHz/24bit、96kHz/16bit、192kHz/24bitなどのサンプリングレート

上のグラフで言えば、原曲の音信号は波形を描いていますが、CDにデータとして取り込む際にデジタル信号に変換して(=図のように波形を切り取って)記録する訳です。

それゆえ出来るだけメッシュを細かくしてオリジナルに近づけるのが大事ではありましたが、同時に人間にとって聴き取れない超高音域などまで記録しているとデータ容量が大きすぎて当時のメディア(=CD)に入らないこともあり、通常の生演奏であれば40,000Hz(ヘルツ)まであるものを、CDにする際に22,000Hzまでとしている訳です。人間に聞こえない範囲の周波数をカットしているんですね。かつ、当時のカラヤンがベートーベンの交響曲第9番が収まる74分をメディアサイズとしてSONYと取り決めた、という歴史があります。

CDのスペックは「44.1kHz/16bit、48kHz/16bitのサンプリングレート」と書きましたが、サンプリング周波数は、「標本化」とも呼ばれ、1秒間に何回のサンプリング(標本化)したか、を表しており、細かくすればするほどより正しい音の姿を表現できます。またビットレートは、「量子化」とも呼ばれ、音の大きさを無音から最大音量までを何段階で再現したか、を表しており、音のダイナミズムを伝えるためのモノです。

つまりグラフのメッシュをヨコ項にサンプリングレート、タテ項にビッドレートで表現していく、ってことなんですね。

ハイレゾ音源は、この部分の数値を高くしていくことでオリジナル音源に高めていく、ということ、なわけ。

 

『入手方法』

「ダウンロード」
ハイレゾ音源は、ネット上から購入することができます。国内外でハイレゾ音源を配信するサービスは増えており、今後はさらにたくさんの楽曲を手に入れることができるでしょう。

 

e-onkyo music

ジャズ・クラシックなどの名曲を高品質で配信するオンキヨー公式音楽ダウンロードサイト。CDを上回るファイルミュージック、ネットワークオーディオ向けのハイレゾ音源を多数配信中。

 

mora

ハイレゾ音源も充実した、月額会費無料の高音質ダウンロード・音楽配信サイト。ミュージックビデオも多数配信。

 

OTOTOY

読んで、聴いて、買えるミュージック・ダウンロード・サイト。こだわりのアーティストのインタビューやレビュー等の記事が満載。

 

オリコンミュージックストア

オリコンが運営する音楽音楽ダウンロードサイト。CDを上回る音質で楽しめる「ハイレゾ」も多数配信。また歌詞や最新のエンタメニュース、オリコンCDランキングも無料で閲覧できます。

 

HDTracks

現在、ハイレゾ音源配信サイトとしては最先端。大物タイトルの種類やジャンルも幅広く、SACD化してない音源も多いです。

 

LINN RECORDS

クラシック、ジャズ、ロック、ポップスを多く配信しています。自社録音のみならずヨーロッパや各地のマイナーレーベルのダウンロードも扱っています。

「スーパーオーディオCD」(SACD)

CD屋で購入可能なハイレゾと呼べる音源が、スーパーオーディオCD(SACD)です。
SACDでは、一般的なハイレゾ音源の形式のPCM形式と呼ばれる方式とは全く別の方式を使って音楽をデジタルデータ化しています。SACDで使われている方式の方がよりアナログっぽい、原音に近い音が出ると言われています。このためインターネットの音楽配信サービスでも、SACDと同じ原理で作られた音楽データのダウンロード販売を開始しています。
難点は、SACDになっている楽曲、アーティストの数がまだまだ少ないこと。楽曲数だけでいけば、既にダウンロード販売されている一般的なハイレゾ音源の方がずっと上回っています。
また、SACDを再生するにはSACDを再生できる専用CDプレイヤーが必要になると言うこともあります。通常のCDプレイヤーでは再生に対応していません(PCでも再生は不可能)。

 

「ブルーレイディスク」

高画質の動画を収録できるブルーレイディスクにも、実は音声をハイレゾ音源の形式で収録した製品があります。これらのディスクを購入してきて、対応するブルーレイディスクプレイヤーなどで再生を行うと、ハイレゾ音源を楽しむことが出来ます。
ただし、こちらもハイレゾ音源の再生に対応するプレイヤーか、AVアンプが必要になります。

『ハイレゾ音源を楽しむ方法』

基本線は、起点となるネットワークに接続されたPCが必要(ダウンロードするため)。
PCからヘッドフォンで聴けばいいんじゃないの?またはPCのスピーカーを鳴らせばよいのではないの?というシンプルな疑問がありますが、ハイレゾ音源を楽しもうという音質重視派にとって、ヘッドフォンやスピーカーで楽しむにはPCから出力されるデジタル・オーディオ信号を、アナログ音声の信号に変換する機器(DAC)を通して楽しみます。ちなみに、DACは通常、PCにも内蔵されているのですが、PC内部にはデジタル・ノイズが発生しやすいため出力にも影響が出やすいとされます。また、PC内臓のDACはハイクオリティの音を再生することを目的にされていないため、ハイレゾ音源の再生に十分なパフォーマンスは期待できないとされています。それゆえに以下のいろいろなパターンで楽しもう、と言うわけです。

①ネットワークオーディオ


NAS(Network Attached Storage)と呼ばれる外付けハードディスクに音楽ファイルを保存し、ネットワーク・オーディオ・プレーヤーで再生する方法です。
設定が面倒ですが、いったんNASに音源を落とし込むように出来れば、あとは自在に音源を再生するだけで楽しめます。

②ミニコンポ


音源データの移動をUSBメモリを使って移動しようというもの。
イメージしやすいので移動する手間を除けば、至ってシンプル。

③USB-DAC(PCオーディオ)

PCにUSB-DACを接続して再生を行う方法です。
USBで接続したDAC(D/Aコンバーター)を介してデジタル信号をアナログへ変換、再生するやり方です。PC内にデータがあって、かつPCのある環境で音楽を楽しむのであればこのやり方は便利です。

④ヘッドフォン(スマホorポータプルオーディオ)

手軽にハイレゾを楽しみたい、とか外出先でもハイレゾを楽しみたい、という方にうってつけ。最低限の機器で音楽が聴ける環境を構築することが可能です。

 

『ハイレゾ音源の形式』

ハイレゾ音源のファイル形式は、その音源がCDと同じ「PCM方式」か、SACDと同じ「DSD方式」かによって違います。

そのうちPCM方式によるファイル形式は下記の通りです。

【PCM方式の代表的なハイレゾ音源ファイル形式】
・WAV
・FLAC

【DSD方式の代表的なハイレゾ音源ファイル形式】
・DFF
・DSF

要はなんであれ、これらに対応した再生機器が無いとどうしようもない、と言うことですね。ハイレゾで主流のFLAC形式は圧縮ファイルですが、ハイレゾではないMP3なども圧縮ファイルです。違いは何でしょうか。FLACが「可逆圧縮ファイル」なのに対し、MP3などは「非可逆圧縮ファイル」という点に違いがあります。非可逆圧縮ファイルは、データ量を少なくするために一部の情報を切り捨てることでコンパクトにしています。
逆に切り取ればFLAC形式はファイル容量が若干大きいということになります。

その他のデメリットとしては、
・音源の値段が高い
・FLAC形式は再生できる機器が限られている(逆にハイレゾが再生できる機器であれば、CDやMP3も再生できる場合が多い)
・そこまで劇的に音質が向上するわけではない
・音源自体が少ない
・再生に必要な機材が高額になりがち

言ってしまえば、iTuneあたりで聴いて楽しんでいる分には、ハイレゾにしなくたっていいじゃん、ということも言える(iTuneは、というかiPhoneやiPodがハイレゾ対応していない)。

この辺りをどうするか、考えなくてはいけませんね。

と言うことで、また次回。

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【iTunesってハイレゾ対応していたのね】手持ちのシステムでハイレゾ音源を楽しむ | Hyakushiki Violin へ返信する コメントをキャンセル

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