【新しいヴァイオリン教本】第3巻 ~ザイツのコンチェルト ニ長調 No.5 Op.22

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【新しいヴァイオリン教本】第3巻 ~ザイツのコンチェルト ニ長調 No.5 Op.22
『Violin Concerto No.5, D-dur(学生のためのヴァイオリン協奏曲第5番ニ長調)by Friedrich Seitz』

フリードリヒ・ザイツ(Friedrich Seitz, 1848年-1918年)は、ドイツ・ロマン派の作曲家でありヴァイオリニスト。初心者用のヴァイオリン協奏曲の作者としてヴァイオリン学習者には有名。学生のためのヴァイオリン協奏曲5作品などが知られています。
彼は1965年に志願兵として軍隊に入隊し、翌1866年に勃発した普墺戦争に加わっています。昨日投稿した、オーストリア/ハプスブルク家が凋落する原因となった戦争ですね。

戦争が終わったのちに、何人かのヴァイオリン教師に師事、いくつかのオーケストラにてコンサートマスター、指揮者を務め、1888年にはついにバイロイト音楽祭のコンサートマスターを務めるようにまで上り詰めています。当時としては最も著名なヴァイオリニストとして、ヨーロッパ中に演奏旅行を行ったが1908年に引退、その10年後に亡くなっています。
その彼が学生のために作曲したヴァイオリン協奏曲がいまなお様々な教本で取り上げられており、「ザイツ」の名が広く知れ渡っているのですね。

ココは木野先生でいってみましょう。
三陸鉄道ファンクラブの会員であることが知られていますが(知られていないかw)、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校に留学、イフラ・ニーマンに師事したのち、卒業後はナタン・ミルシテイン、ルッジェーロ・リッチ、イヴリー・ギトリスに師事した日本人では数少ないヴィルトゥオーゾタイプのヴァイオリニストです。

ヴィルトゥオーゾだからと言ってザイツの協奏曲で弾きまくっている訳でもなく、きちっと模範的演奏を美音でもって奏でています。

これは聴くべし、ですね。

ってな感じでまた次回。

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