【なんか色々あるぞ・・・】ビジュアルをゴージャスにする蝶ネクタイ(ボウタイ)

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ステージ衣装に欠かせない蝶ネクタイ。
忘れるとこんなことになる、ってのは、いつぞや触れた通り。

→ 意外と知らない!オーケストラのステージマナー

ここでは意外と知らない蝶ネクタイ(ボウタイ)をタイプ別にまとめてみました。
多分プロでも自前で準備したりするのに意外とシェイプに色々あるって事がわかっていない

ちなみにここでは黒タイを扱いますが、燕尾服の場合は白タイ以外ありえません。

 

(1)まずはお好みのシェイプを選ぶ

大まかには4タイプまたは5タイプ。
基本となるバタフライ、そしてそのバタフライを大型化したもの。
ポインテッド、もしくはダイアモンドポイント。そしてそれをスリムにしたもの。
そして最後にコウモリのハネをイメージしたバットウィング。

 

(2)自ら結ぶ(Self-Tie)、アレンジ済みを締める(Pre-Tied)またはクリップ止め(Clip-on)を選ぶ

出典:The GentleManual

基本的にステージに出て、ヴァイオリン弾く身にとって、ぶっちゃけ蝶ネクタイはジャマもの以外の何物でもない。のだけれども、ステージにあがる者としての最低限の礼儀として必要なアイテムであるがゆえにやむなきモノ。従いこんなの付けるのに時間を要してられませんので、Pre-Tiedをベースに話を進めますw。
仮にSelf-Tieを選ばれる方は、色々なサイトを見て結び方をマスターしましょう。

慣れれば蝶々結びと同じ要領なんだそうです。

 

(3)シェイプごとの特徴(ヴァイオリンまたはヴィオラ弾き限定)

①バタフライ

紳士服のドレスコーナー(礼服コーナー)に行けばどこでも売っているタイプ。
弾きやすさ、という点では万能タイプに近い(そもそも付けるということに対して文句を言えないとすればやむを得ないレベル)。

 

②バットウィング

若かりし頃のショーン・コネリー先生にご登場頂きましょう。
この蝶ネクタイは色々と長所と短所があります。
まず長所。上記の写真にもあるように胸板が厚く肩幅もあるとスリムなタイが映えてクールなイメージを植え付けます。
逆に弱点は貧相なボディで装着するとより貧相に見えてしまう可能性がある、ということ、さらには、Pre-Tiedの場合、楽器を構えて下ろした後に蝶ネクタイが曲がってしまう現象になる可能性が起きやすい(自分の経験では一番高い)こと、ですかね。

 

③ジャンボバタフライ

これはオーケストラのステージでは演奏の邪魔以外の何物でもありません。
遠近法による小顔効果があるかもしれませんが、大体楽器構えていますので威力半減です。
本来は黒の蝶ネクタイ(ボウタイ)ではなくて、たとえば水玉模様とか、2色重ねとかそういう応用ワザで使用すると効果が高いお洒落なタイではあるのですが、いわゆる王道、正統派路線を攻め抜くとすると、ちょっと難しいアイテムになります。

 

④ダイアモンドポイント(またはポインテッド)

個人的にはコレがいちばんシェイプとして美しく、かつ演奏上の障害にはならず、よろしいのではないかと思われるアイテム。スリムダイアモンドポイントはブラックタイ(黒蝶ネクタイ)ではあまり取り扱いが無いと思われるのでココでは割愛。

オーケストラは、むかーしむかし(といっても19世紀以降)あるところの王族、貴族やお金持ちのために、宮殿や教会での演奏を主として編成されていた、という流れから主催者様のために全員正装していました。それゆえに昼公演はモーニング(見た目は燕尾服のパンツがグレーのもの)、夜公演は燕尾服で聴衆に敬意を払い演奏していたのが始まりです。
さらには、結婚式の女性の服装のごとく、女性は主催者側の女性より目立ったり、着飾ってはいけない、という暗黙のルールがあるなど色々縛りがあります。

いろいろ、ややこしいのですよ。

あとは首元のみならず、足元もキッチリしなきゃ!ということで下記。

→【こんなのどこに売ってんの?】足元をビカビカにするエナメルシューズ

ということでまた次回。

【なんか色々あるぞ・・・】ビジュアルをゴージャスにする蝶ネクタイ(ボウタイ)” への3件のコメント

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